KV(キービジュアル)って何?
ここのサイトを作った時に「KVがでかすぎるよね」と言われ、「KV?CVとかの新しい指標?」とか思ってしまったのはここだけの話。
KVとは「キービジュアル」のことで、そのサイトの鍵となる画像、つまりは一番最初に見せるべき画像のことです。
他の言い方としては「メイン画像」「アイキャッチ画像」「スプラッシュ画像」などさまざまで、業界によってというよりは個々のWEBデザイナーによって呼び方が違うようです。
コーポレートサイトのKVはどんな画像にすればいい?
KVをどうするかでサイト全体のイメージが決定されます。大企業のコーポレートサイトを見てみると、企業イメージ向上のために抽象的なビジュアルにするパターンが多いようですが、それはそれだけ事業に余裕があるということ。コーポレートサイトで積極的にサービスをアピールする必要はないということです。小規模事業者さまのコーポレートサイトの場合はKVで事業のアピールをするのが最も効果的であると言えます。
名刺交換をした人や、会社名で検索をした人がコーポレートサイトを訪れて最初にみるページで何を伝えるべきか、しっかり考えてみてください。1例として、弊社の場合のキービジュアルの作成手順を以下に示します。
【STEP1】KVで何を主張したいかを決定する
弊社の場合、名刺交換をした際にWEBの仕事がないか聞いてみると「ほったらかしの自社サイトをリニュアールしたい」という話をよくいただくので、その需要が多いことは把握できました。
しかし、WEBサイトの事業は競合も多く、弱小の弊社が勝ち残ることはできません。また制作を受託したとしてもリニューアルしたサイトが元のサイトより効果がよくなるという保証ができるわけでもありません。そこで、できるだけ予算を少なくして効果を期待する「目的に応じてKVの改善を測る」というサービスがよいのではないかと考えました。
じゃあ、KVで使うキャッチコピーは「御社サイトのKVを改善して問い合わせを増やす」とかがよいのではないかと考えられますが、弊社の場合は「KV」というワードを普段から使っている業者様はターゲットになりません。「自社サイトをリニュアールしたいけど、予算はそんなにないぞ」という小規模業者さまにまずこのサイトに来ていただいて、「ああ、KVを変更するだけでも面白いかも」と思ってもらうことが大切なのです。
したがって最初のKVでは「KV改善」のことは触れずに「WEB関連を手伝います」「コーポレートサイトの更新できていますか?」というようなことを主張することにしました。そしてKVについてTOPページの上部で言及することにしました。
もちろん、その主張がベストかどうかはわかりません。そのうち改善するかもしれません。
【STEP2】とりあえずKVの画像を作る(たたき台用)
主張したい事が決まればあとは画像を作るだけです。画像作成で大事なのはバランス。もちろん見た目も大事ですが、主張したい事を伝えることが一番です。最も簡単に伝えられるのが「文字」です。見栄えのよい商品であれば写真だけでもよいという考え方もありますが、見た目だけでは伝わらないことは理解いただけると思います。
(ジャンルによっては文字不要の場合も・・・ある??あるかもしれません。。)
コーポレートサイトの場合は画像の要素としては以下の4つくらいです。
- キャッチコピー
一番重要。文言案を何パターンか作っておき、ABテストで改善を測りましょう。 - 商品やサービスを伝える画像
これは見栄えを重視。見栄えがよくないなら載せないのも手です。 - 企業名orロゴorイメージキャラクター
サービスへ安心感を与えるために掲載。イメージキャラクター等も同じ。
画像のバランスを整えるために掲載。コーポレートサイトの場合はそもそも企業名を知らない人はこないので不要。 - 背景画像
画像の見た目、バランスを整えるために利用。特になければフリー素材でよい。
【STEP3】ペルソナ的思考でサイト分析
とりあえずKV画像ができたら、一度、ユーザー訪問者の立場になって「サイトに訪問して何を感じるか」を検討してみましょう。ペルソナマーケティングのように本格的に分析する必要はありません。以下のポイントを検討し、作成したKV画像でよいか考えてみましょう。
- 御社サイトに訪れる人はどんな人?
- KVを見てどう思う?
- KVを見た後、問い合わせをするまでの行動は?
- サイト離脱後どう思う?
【STEP4】KV画像を手直しする
STEP3を検討した結果、最初に作成したKV画像を改善する部分が見えてきたりします。よく先にペルソナをしてからKV画像を作った方が工数がかからないという人がいますが、「たたき台」があるのとないのでは思考の深度が変わります。
一発OKなものなんてなかなかりません。どうでもいい場合だけです。
作ったものを改善していくことが大切なのです。
【STEP5】本番環境にKVを設置し、効果検証をする
KVを設置して完了ではありません。WEBのいいところは訪問者の行動を解析できるところです。実際に効果がよいかどうかアクセス解析を見て検証し、需要を探り、KV画像の改善をしましょう。
以上となります。
長文失礼いたしました。
「もっと完結に書けよ」っていう感想は打ち合わせ時にお願いします!